交通事故や脳梗塞などで頭部外傷や脳血管障害などの脳の損傷による後遺症として「高次脳機能」に障害が生じ,日常生活への適応が困難になる脳機能障害のことです.
高次脳機能障害者のなかには一般的な会話や話していることの内容も理解でき,知能の面での劣りもないことから日常生活に溶け込む高次脳機能障害者もいます.そのため,健常者や介護者は高次脳機能障害者に対して,どこにも異常がないという誤解を抱きやすいことがあげられます.
高次脳機能障害の診断は医師によって行われるものであり,一般の人が高次脳機能障害であると診断するものではありません.
私たちの脳は複雑な機能をもっており,その中には「高次脳機能」「低次脳機能」があるといわれています.
脳の機能として存在する【言語】【思考】【注意】【判断】【記憶】【感情】といった,ヒトの脳が持つ機能の中で水準の高い機能をさします.
動物にも見られる【反射】【生命維持】【意識・覚醒】【運動・姿勢】といった,生命の基本的な機能をさします.
加齢によって脳の中で異常なたんぱく質が蓄積され,神経細胞に異常をきたして抜け落ちる事によって脳を構成する細胞が減少し,脳全体が萎縮します.
それにより,記憶力の低下による物忘れ・自分が現在おかれている時間や場所などを理解する能力が低下する症状のことです.
アルツハイマー型認知症は,老化とともに神経細胞が破壊されて脳全体が萎縮することが主な原因です.脳委縮の進行がある事から障害の度合いも進行していきます.
比べて,高次脳機能障害の原因は主に事故や脳卒中による部分的な脳の損傷による機能の低下ですので.治療やリハビリーテーションなどによって,ゆっくりと症状が回復することがあります.